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がん診療推進委員会だより

がん診療推進委員会だより第03回(2012年01月)

「胸腔鏡下手術での肺癌・食道癌治療成績の向上を目指して」

胸腔内の様子を小型のビデオカメラを用いて撮影し、テレビモニターで観察しながら行う胸部の手術を、Video Assisted Thoracic Surgery(略してVATS)と呼んでおります。従来の開胸手術に比較すると、大きな筋肉を切断し、肋骨を切り離す必要もなく胸壁に与えるダメージが格段に軽減する手術法です。最近になってVATSによる病期 I期の肺癌の根治手術の成績については、開胸手術と比較し遜色がないと報告されるようになって来ました。またVATSでは手術後の疼痛は開胸手術と比較し少なめであり、退院し社会復帰するまでの期間が短縮されるとの報告も増えてきております。

今後浦添総合病院では、病期のさらに進行した肺癌根治手術や、食道癌根治手術の胸部操作で、積極的にVATSを取り入れる方針です。ただし、VATSであるがために安全面での安定性が落ちないことや、リンパ節郭清の範囲や精度がおちないことが大前提となります。

実際、全国的には質の高いVATSでの癌根治手術を提供できる施設が、徐々に増えてきているようです。我々の施設でもチーム力を磨き、VATSでの肺癌・食道癌根治手術の成績向上にまい進したいと考えております。


呼吸器外科
部長  福本 泰三