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消化器病センター

消化器病センターとは

急性期病院・地域支援型病院としてより安全で質の高い診療を提供するため、消化器内科と消化器外科の垣根をなくし、お互いが協力しながら診療を行っています。消化器科は口から肛門までの消化管と、これに付属するだ液腺や肝臓、胆道、すい臓などに生じる病気を扱う専門科です。消化器科をさらに食道や胃、腸などの管腔臓器と、肝臓や胆道、すい臓などの実質臓器を扱う専門科です。

消化器内科

診療内容・特色

診療体制は専門性を重視した消化管・肝胆膵での2グループとし、屋根瓦式の診療を行っています。主な診療は外来・入院診療だけでなく、消化管・胆膵内視鏡検査・治療、肝胆膵検査・治療、化学療法やIBD診療を中心に行っております。

平成25年度からは、肝臓専門医である仲吉朝邦先生が肝臓内科部長として診療を行っています。さらに平成26年度は、金城福則医師(前琉球大学医学部付属病院 光学医療診療部 診療教授)が退官後は、消化器病センター顧問として炎症性腸炎疾患(IBD)専門外来での診療を行っております。

 

消化器病センター

 


【内視鏡センター・消化管部門】
消化管出血(吐血、下血)や異物, 閉塞性黄疸や急性胆道炎などの緊急症例に対しては、救急診療部と連携しながら24時間体制で対応しています。また、夜間の緊急症例に対しては、緊急内視鏡は医師2名(内視鏡学会指導医1名、若手医師1名)看護師2名となっています。大腸内視鏡ポリープ切除術は年間500例を超えており、大きさ10mm前後は外来治療で安全に行なっています。2013年2月より内視鏡システムの最上位機種「EVIS LUCERA ELITE」が導入されました。早期がんは、最新の内視鏡装置にて診断を行い、胃癌・食道癌への内視鏡治療(ESD/EMR)を行なっています。進行がんに対する緩和的内視鏡治療として、狭窄に対するステント挿入や経肛門的イレウスチューブ留置術にて、症状緩和に努めています。

《IBD専門外来》
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)IDBにおいては、金城福則先生を中心としながら、琉球大学消化器内科とも連携し、最新の治療法を行います。外来診療は琉球大学からの応援による、IBD専門外来を土曜日午前に開設しております。

【肝胆膵部門】
肝疾患、B型、C型肝炎に対するインターフェロンや経口抗ウイルス薬による治療のほか、健診センターとの連携を強化し肥満と生活習慣病を背景とした非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、ウイルス性肝疾患等の早期発見にも力を入れています。
  慢性肝疾患では地域の施設と連携し、肝硬変や肝細胞癌の早期発見・進行抑制に努め、画像検査ではエコー検査、造影CT検査、プリモビスト造影MRI検査のほか、腎機能障害でも投与可能なソナゾイド®造影エコー検査、CT画像と同期させたエコー検査(RVS)も導入しています。肝細胞癌治療において、内科的なラジオ波治療(RFA)は、平成25年度は25症例に施行され、ソラフェニブ(ネクサバール®)による化学療法のほか、外科や放射線科との連携で肝切除や肝動注化学療法も積極的に行っています。
 
《肝臓専門外来》
木曜日午後は隔週で琉球大学第一内科肝臓専門医前城達次先生による診療を行い、医療連携を行っています。

 

【胆膵疾患】
木曜午前は隔週で琉球大学第一内科肝臓専門医前城達次先生による診療を行い、医療連携を行っています。
膵疾患の画像診断:従来行われている腹部超音波検査、造影CT検査、プリモビスト造影MRI検査、MRCPだけでな く、超音波内視鏡検査(EUS)や内視鏡的逆行性胆管・膵管造影(ERCP)よる検査を施行し、より精密な診断を行っています。平成22年度検査数は EUS231例、ERCP338例でした。
総胆管結石:ERCPによる十二指腸乳頭切開術(EST)や十二指腸乳頭バルーン拡張術(EPBD)にて内視鏡的治療を行っています。
術後管内結石:経皮経胆管ドレナージ(PTBD)を施行後、経皮的胆道内内視鏡(PTCS)を挿入し、電気水圧衝撃波(EHL)を用いて載石を行っています。
  膵癌及び胆道癌:切除不能膵癌、胆道癌、神経内分泌腫瘍に対しては(TS1、ゲムシタビン、FORFIRINOX、エベロリムス、スニチニブなど)化学療法を行っています。また腫瘍に伴う閉塞性黄疸に対しては内視鏡的または経皮的に胆道金属ステント留置を行っています。2014年4月には、胆膵内視鏡専用として内視鏡検査室が増設され、さらにコンベックス超音波内視鏡検査装置もソナゾイド造影可能な最新機種も導入し、腫瘍性病変に対し超音波内視鏡下吸引針生検(EUS-FNA)による組織診断だけでなく腫瘍の質的評価も可能となり、更なる胆膵腫瘍の診断率の向上に努めています。

消化器がん化学療法部門
化学療法委員会による統一レジメン登録・同意書の徹底管理のもと、「外来化学療法室」を中心にがん治療認定医、専任看護師、専任薬剤師が協力しながら化学療法を行っています。分子標的薬剤の併用治療の重要性から、消化器外科との連携を強化し、術後再発症例や1・2次治療無効例への抗癌剤の継続治療にも対応しています。
抗癌剤治療において臨床試験も重要であり、全国や九州・沖縄地区の臨床試験・研究へも積極的に参加していく予定です。


【抗癌剤治療臨床研究】


全国・九州多施設共同研究機構
 ①疫学臨床試験研究支援機構(ECRIN)
 ②日本がん臨床試験推進機構(JACCRO)
 ③九州臨床研究機構(KSCC)
 ④パブリックヘルスリサーチセンターがん臨床研究支援事業(CSPOR)
 ⑤がん集学的治療研究財団(JFMC)
 ⑥つくばがん臨床試験グループ(TCTG)
 ⑦財団法人 先端医療振興財団 臨床研究情報センター
 ⑧九州肝疾患治療戦略研究会
 ⑨九州IBDプロジェクト
 ⑩琉球大学共同研究
 ⑪埼玉医科大学共同研究

臨床試験・研究
 ①老化とヘリコバクターピロリ菌感染・血中グレリン濃度との関連性に関する研究
 ②多施設共同臨床試験(KSCC)
 ③HAYABUSA試験
 ④潰瘍性大腸患者に対するアダリムマブの短期・長期治療成績の検討
 ⑤IPMN分岐型全国前向き多施設共同臨床試験

消化器内科は、患者さん中心の医療を第一に考え、患者さんや地域の先生方の要望に応えられるよう、より専門性を高め、安全で信頼できる医療の提供を心がけていきたいと考えていきたいと考えています。


担当医師と専門分野等

氏名 卒業年 専門分野 学会専門医・他
消化器病センター顧問
金城 福則
きんじょう ふくのり
昭和48年 消化器内科 消化管疾患の診断と治療

特に大腸疾患の診断と治療

消化器がん検診
日本内科学会 認定内科医
日本大腸肛門病学会 専門医・指導医
日本医師会 認定産業医
日本カプセル内視鏡学会 認定医・指導医
日本感染症学会 専門医・指導医
日本消化管学会 胃腸科 専門医・指導医
日本消化器がん検診学会 専門医・指導医
日本病態栄養学会NSTコーディネーター
日本感染症学会 専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本消化器病学会 認定消化器病専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会認定専門医
副院長
消化器内科主任部長

仲吉 朝邦
なかよし ともくに
昭和62年 消化器内科
ウイルス性肝疾患
慢性肝炎・肝硬変
肝癌の診断・治療
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会 専門医
日本内科学会 認定内科医・施設指導医
肝胆膵内科部長
小橋川 嘉泉
こばしかわ かせん
平成9年 消化器内視鏡検査・治療
肝胆膵疾患
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本消化器病学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本内科学会 認定内科医・施設指導医
消化管内科部長
仲村 将泉
なかむら まさもと
平成9年 消化器内視鏡検査・治療
消化器一般、がん化学療法
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本消化器病学会 専門医
日本がん治療認定機構 認定医・暫定教育医
日本内科学会 認定内科医・施設指導医
消化管内科医長
高木 亮
たかぎ りょう
平成15年 消化器内視鏡検査・治療
胆道・膵臓疾患
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化器病学会 専門医
日本胆道学会会員
日本膵臓学会会員
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
医師
松川 しのぶ
まつかわ しのぶ
平成17年 消化器疾患一般 日本消化器内視鏡学会 会員
日本消化器病学会 会員
日本内科学会 認定内科医 
医師
近藤 章之
こんどう あきゆき
平成19年 消化器疾患一般 日本消化器内視鏡学会 会員
日本消化器病学会 会員
日本内科学会 会員
VHJ機構臨床研修 指導医養成講座修了
医師
木村 典世
きむら のりよ
平成19年 消化器疾患一般 日本内科学会 認定内科医
医師
普久原 朝史
ふくはら ともふみ
平成21年 消化器疾患一般 日本内科学会 認定内科医
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本肝臓学会
医師
清水 佐知子
しみず さちこ
平成20年 消化器疾患一般 日本内科学会 会員
医師
寺本 彰
てらもと あきら
平成22年 消化器疾患一般 日本内科学会 認定内科医
日本消化器内視鏡学会 会員
日本消化器病学会 会員
日本肝臓学会 会員
日本胆道学会 会員
医師
仲松 元二郎
なかまつ げんじろう
平成22年 消化器疾患一般


非常勤医師
○ 内間 庸文 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医 日本消化器病学会 専門医・指導医
○ 前城 達次 琉球大学第一内科 助教 肝臓学会専門医・指導医
○ 金城 徹 琉球大学第一内科医
○ 高木 亮 琉球大学第一内科
○ 末吉 宰 日本内視鏡学会 会員 日本消化器病学会 会員 日本内科学会 会員
○ 外間 雪野 日本消化器内視鏡学会 専門医
○ 前田 企能 日本消化器内視鏡学会 専門医

■ 消化器内科関連学会・施設認定
○ 消化器病学会認定指導施設 指導関連施設  沖縄県宮古病院  同仁病院
○ 消化器内視鏡学会専門医制度 指導施設(内視鏡技師専門看護師 4名)
○ がん治療認定医機構認定施設他
○ 日本大腸肛門病学会認定施設
○ 日本肝臓学会関連施設

■他 所属学会
日本食道学会 日本胃癌学会 日本胆道学会 日本膵臓学会 日本消化器がん検診学会 日本大腸肛門病学会 日本癌治療学会 日本臨床腫瘍学会 日本緩和医療学会

消化器内科診療実績

外来・入院患者数
外来患者総数 入院患者総数 入院延べ患者数 平均在院日数
平成18年度 8,205 959 11,373 17.9
平成19年度 9,543 972 13,181 16.9
平成20年度 10,084 1,308 13,254 13.3
平成21年度 11,632 1,424 13,732 12.4
平成22年度 13,460 1,590 13,996 11.0
平成23年度 13,850 1,564 13,934 10.9
平成24年度 13,505 1,550 13,010 10.3
平成25年度 16,270 1,454 15,199 9.5
内視鏡センター 消化器内科部門
内視鏡検査 総数 上部 下部 消化管止血術 EST・ENBD EUS EMR PEG ESD
平成18年度 4,285 2,130 1,507 101 87 20 362 102 5
平成19年度 4,648 2,605 1,719 130 52 27 354 72 8
平成20年度 4,809 2,664 1,865 219 115 54 325 80 7
平成21年度 5,450 3,010 2,035 201 205 181 399 77 6
平成22年度 5,953 3,412 2,157 195 328 231 407 89 10
平成23年度 5,840 3,277 2,318 151 245 295 434 87 9
平成24年度 6,063 3,353 2,371 221 250 306 414 53 10
平成25年度 6,449 3,630 2,511 191 279 397 538 60 14
PEG:胃瘻造設術
EST/ENBD:内視鏡的乳頭切開術・胆道ドレナージ術
EUS:超音波内視鏡
EMR:大腸内視鏡的ポリープ切除術
ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術
新規入院がん患者(消化器内科)
食道癌 胃癌 胆・膵臓癌 肝臓癌 大腸癌 消化器がん総計
平成18年度 1 13 17 11 9 51
平成19年度 2 13 22 7 19 64
平成20年度 2 21 16 19 17 76
平成21年度 2 19 15 12 31 83
平成22年度 3 26 17 8 21 80
平成23年度 2 17 17 17 36 96
平成24年度 3 22 21 16 31 107

早期大腸癌内視鏡治療は除く
肝臓癌:肝細胞癌